硫黄島からの手紙。

昨日観ました。
なんて言うか…観るの、かなりしんどいです。つらいです。疲れる。
ばんばん撃たれるし、吹っ飛ぶし、飛び散るし、焼けるし、ちぎれるし。
残酷なシーンは、もちろん嫌いだけど、割と大丈夫な方なんですが。
何度か目を伏せてしまいました。
味方に殺されるのが一番怖いです。
自決しろと言われたり、非国民だとぼこぼこにされたり、命がけで退却してきたところで首を切られそうになったり。
死ぬのが良いことだという考え、またそれを他人にも強要するあの頃の狂信的な考え方は、ほんっと怖いと思います。
今でも戦争が起こったらそうなるんだろうけどね。
あとは捕まったアメリカ兵が殴り刺され殺されるところが怖かったです。
人間は憎しみで、あんなにも残酷になれるんだね。
休息のシーンでも、次はどんな恐ろしいことになるんだろうとドキドキビクビクしながら、いつでも目を伏せる準備をして観ました。
観てる間は、震えるより、固まって手足も頭もがしびれて、息もできないほどでした。
感動するとか演技がすばらしいとか、すごい評判が高いので一度観てみたいと思ってたんですが。
ほんとに、あんなにリアルだと思わなかった。
あれ、監督は外国人ですよね。
制作にどこまで日本人が関わってるのか知りませんが、向こうの人が作ったものに日本人がアドバイスしたって程度じゃないと思います。
日本人が作るよりも生々しい。
確かに最後は少し感動かもしれませんが、最後にちょっと感動モノ入れればいいってもんじゃないよ、と思いました。
感動よりも、キツい…って感じばかりが残ります。
あれを観たら誰だって戦争は二度としたくないって思うと思うんですが、やっぱり何も思わない人もいるんでしょうね。
ところで、映画の途中で何度か笑い声が聞こえました。
確かにそこはちょっと失敗したり間抜けだったりするところでした。
でも命がけのシーンなんですよ。すごく必死なんですよ。
どうやら老夫婦のようでしたが、あれで笑えるって、すごいと思いました。
どんな大変な体験をしてきたんだろう。


じつはこれ、彼氏と行ったんです。
私が観たいものを挙げた中で、向こうが合意したのがこれだったんです。
そりゃぁエラゴンとかの方がもっともっと観てみたいですよ!
それはまた今度友だちとでも観に行きますよ。
とにかく、観たはいいけど「おもしろかったね〜」とも言えないし、お茶や食事でもしながら映画の感想について語り合う気にもなれず、ほとんど会話のないまま帰りました。すごい疲れたし。
かなり気まずかったです。